陶石を砕く

爺の作陶帳

陶石を砕く

井戸の下地にかかせないのが陶石です。市販の陶石も使っていますが、それは原石が手に入らないからです。爺の井戸下地は2種類の陶石を土石と合わせています。いま砕いているのは天草陶石系の石です。鉄分が多くて磁器素地用には使えないしろものですが、爺の井戸にはうってつけです。手作業で割れるサイズのものを送っていただいています。仕入れ先の方の親切には本当に感謝しています。子供の頃、隣の農家が鍛冶屋さんも兼ねていて、作業を覗くのが大好きでした。そんな記憶のおかげなのか、若い頃、用もないのに買っておいたカナトコがいま役に立っています。こうして小石サイズにしてからスタンパーで叩きます。120メッシュで落とせば目的は達成です。わざわざこんなに手間を掛けなくともよさそうですが、スタンパーで砕いたものと、ミルで摺ったものとは素地へのくっつきに違いがあるようです。もう一種類の陶石も叩きたいものですが、陶磁器原料のほとんどは大企業の傘下にあるらしく、我ら小口の需要者の要望には応えてくれない場合が多いです。写真の陶石も陶磁器材料店からの仕入れではありません。井戸を試作するようになってから、陶磁器とは無関係なお店からの仕入れが増えました。〈2011/9/5記〉