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井戸茶碗といえば高台にカイラギがやはり欲しい。たかが釉の縮れなのに、そう簡単には出てこない。書物にはやや生焼き気味とか、重ね焼きすると重なった部分の高台付近が蒸れて出やすいとか書いてあるけれど、昔の井戸茶碗はしっかり焼けていて気持ちいいカイラギを持っているし、誤解を覚悟で言えば良い焼物は良く蒸し焼きされている。出にくいからと言って、高台付近にだけ別の釉を厚掛けして無理矢理縮れさせるのではうしろめたい.(そんなこと
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| して本当にカイラギが出るのかな?)すっきりさっぱり一気に釉掛けしてカイラギが出せないものか。こんな時いつも土から考える。土の話をする前に僕の釉掛けが生掛けであることを記さねばならない。僕は特別な場合を除いて素焼きはしない。みんな生掛け。理由は釉掛の項を読んで欲しい。生掛けといっても化粧泥を掛ける時のように |
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| 素地まで生乾きというわけではない。素地は充分乾燥させてからの釉掛けになる。乾燥収縮という言葉を土いじりをする方ならご存じだろう。土によってその度合いはさまざまだ。生の土は乾燥すると縮まる。その逆が釉の生掛けで起こる。乾燥しただけの素地は水分を吸って膨張してしまう。それが膨張の度合いが大きい土だったとしたらどうなるのだろう。表面の釉薬は先に乾燥してしまう。ところが内側の素地は膨張したままなのだ。しばらくたって素地が |
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